フィンランドについて一度聞いてみたかったこと
フィンランドについてしばしば聞かれる質問はたくさんあります。フィンランドの幸福感って? フィンランドはスカンディナビアの一部? フィンランドで話されている言語は?
この記事では、フィンランドについてもっともよくある勘違いと質問を取り上げて、掘り下げてみたいと思います。
クレジット: Julia Kivelä
フィンランドについてしばしば聞かれる質問はたくさんあります。フィンランドの幸福感って? フィンランドはスカンディナビアの一部? フィンランドで話されている言語は?
この記事では、フィンランドについてもっともよくある勘違いと質問を取り上げて、掘り下げてみたいと思います。
フィンランドはスカンディナビア半島には位置していませんが、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドとともに北欧諸国の一つです。高い生活水準や充実した福祉制度など、これらの国には共通点がたくさんありますが、各国それぞれ独自の歴史や特徴があります。
フィンランドが他の北欧諸国と異なる点の一つがちょっと変わった文化です。ステージでのヘヴィメタ編み物やツリーハギング世界選手権なんていう型破りなスポーツをご存知ですか? 2023年Eurovision (ユーロヴィジョン)のフィンランド代表Käärijä(カーリヤ)は? 少し控えめながらも、心温かく、誠実で、肩の力が抜けているフィンランド人は一風変わった人々です。
言語もまた、他の北欧諸国とフィンランドが異なる点です。他の北欧諸国の言語はノルド語(北ゲルマン語群)に属していますが、フィンランド語はユーラシア大陸のウラル山脈の北方森林帯に起源があります。『ありがとう』は、スウェーデン語で『tak』、ノルウェー語で『takk』、デンマーク語で『tak』、アイスランド語で『takk』ですが、フィンランド語では『kiitos』です。
何と言ってもフィンランドが他の北欧諸国より際だっているのはサウナの存在です。人口540万人に対し330万の公共・私有のサウナがあるフィンランドは、世界中のどの国よりも一人当たりのサウナの数が多い国です。
何年にもわたって、フィンランドは世界幸福度調査のトップになっています。なぜでしょうか? 主な理由を挙げてみました:
自然との密接な結びつき
街の中心部にある公園の低木でも、フィンランド群島のコテージでも、街の近くの国立公園でも、何千もの湖の一つでも、フィンランドでは、いつでも自然が身近にあります。さらに、そのような場所には世界で一番きれいな空気があります。 フィンランドの大自然は、フィンランド人も世界中の旅人も元気を取り戻すために戻ってくる場所です。フィンランドの自然についてもっと詳しくはこちらでお読みください。
驚異的で元気を与えてくれる素晴らしい光の現象
フィンランドでは1年中素晴らしい光の現象を見ることができます。冬は暗い季節ですが、澄み切った空を駆け抜ける緑や青の電気アーク、神秘的なオーロラが暗闇を照らします。真夏には太陽が沈むことなく、フィンランド人は真夜中の太陽の下で元気を取り戻し、太陽の光を思う存分楽しみます。
サウナ – ある種の瞑想
サウナでは、間違いなくリラックスして幸せを感じることができます。ほとんどのフィンランド人の家庭にサウナがあるのも納得がいきます。サウナに入った後の幸福感ほど素晴らしい気分はほかでは感じられないものです。
フィンランドの首都はヘルシンキです。
ヘルシンキは北欧機能主義のミニマリストな街で、簡単にアクセスでき、サウナ、緑の都市空間、独特の建築が融合しています。ヘルシンキは世界でもっとも住みやすい街の一つと言われています。
ヘルシンキでは、Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)や Carl Ludvig Engel(カール・ルドヴィク・エンゲル)などの有名な建築家が設計した機能主義の北欧建築を楽しむことができます。自然はいつでも身近にあります。森を歩いたり、公園でピクニックをしたり、 ヘルシンキの群島で島めぐりをしたりして楽しみましょう。街にはおいしい食事のバイキングや素晴らしいカフェ、アートや歴史、デザインまで興味深いミュージアムもあります。最後になりましたが、公共サウナにもぜひ行ってみましょう。絶対行って良かったと思うはずです。
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語の2つです。
さらにラップランドの様々な地域で話されているSámi(サーミ)語のように、少数民族の言語もあります。
旅行中にもっとも役立つフィンランド語をまとめました。
Kiitos = ありがとう
Ole hyvä = どういたしまして
Moi = こんにちは
Moi moi = さようなら
Minun nimeni on...= 私の名前は...です
Mitä tämä maksaa? = これはいくらですか?
Haluaisin tilata lohikeiton = サーモンスープをお願いします
フィンランドの豊かなバイリンガル文化に親しんでみたいなら、群島地域やオーランド諸島に行ってみましょう。これらの地域、とりわけオーランド諸島では、言語、伝統、料理などにスウェーデンの強い伝統を体験することができます。
サーミについて学びたいと思ったら、北フィンランドに行ってみましょう。サーミの文化・自然センターSiida(シーダ)とサーミの文化行政センターSajos(サヨス)は、イナリにあります。
フィンランドで一番有名なのは、おそらく寒い冬、アイスホッケー、ノキア、サウナ、教育制度、コーヒー好き、ムーミン、サンタクロース、そしてもちろん幸福です。
しかし、それだけではありません。フィンランドの人々、オーロラや野生動物に出合える素晴らしいありのままの自然、深く根ざしたサウナ文化、あるいは人目を引く建築やデザインなど、フィンランドに魅了される理由は何千もあります。
白樺やトウヒの森、澄んだ湖、きれいですがすがしい空気などフィンランドの美しい自然は、群島から湖水地方まで、北はラップランドの丘の真ん中まで広がります。特徴ある季節のおかげで見たり体験したりできることが無限と思われるほどたくさんあるフィンランドの4つの地域を探索してみましょう。
自然との親密さは、フィンランドの世界的に有名な建築やデザインシーンの典型的な要素の一つです。フィンランドは、アルヴァ・アアルトが設計した象徴的な建物、Marimekkoのカラフルで花からアイデアを得たパターンの布地、Artekの時を超えた木製家具の本拠地です。ヘルシンキでは、フィンランドでもっとも象徴的なデザインの旗艦店を訪れてフィンランドデザインをおみやげに持ち帰りましょう。