世界で最もきれいな空気が吸える

フィンランドの美しい空気とその恵み

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フィンランドの湖の風景の中でボートをこぐ女性

クレジット: Jeremy Janin

フィンランドの空気について知るべき9つのこと

フィンランドのものが一番綺麗で、そして、目に見えないが豊富にあるもの、しかも完全に無料のもの。といえば何でしょう?

深呼吸をすると満たされる、そう新鮮な空気です。空気は、地球上で最も貴重なものの1つとも言えます。フィンランドは世界で最もきれいな空気を誇ります。これはデタラメではなく、実証済みの事実です。

美しい空気は、素晴らしい動植物の生息環境であるフィンランドの自然フォレジングに適した清潔な食べ物を確保するために必要なだけでなく、私たち人間に、高い幸福感や十分な睡眠をもたらしてくれます。

クレジット: Jason Charles Hill

世界で最も綺麗な空気を誇るフィンランド

世界保健機関(WHO)が発表したデータによれば、フィンランドの空気の質は世界で最も優れています。フィンランドの大気中の浮遊粒子物質の値は、平均0.006mg/m3であり、世界の国で最も低い値です。このデータは、約100か国の2500か所で、2008年から2016年にかけて測定された値から算出されました。

Credits: Marjaana Tasala

重要な役割を果たすフィンランドの広大な森林

フィンランドには数多くの木があります。それは、冗談抜きで膨大な数。なんとフィンランドの陸地の75%以上を占めているのは、森林です。木は普段、 端的に言えば、呼吸をしています。科学的には、太陽の光をエネルギーに変換する光合成を行い、木は酸素を作って大気に放出します。木の数が多いほど、酸素量が増えます。フィンランドには40以上の国立公園があり、最大のものは Lemmenjoki/レンメニョキ国立公園とUrho Kekkonen/ウルホ・ケッコネン国立公園です。国立公園では木々が深く生い茂る森の中でハイキングして、たっぷりと深呼吸をすることができます。

クレジット: Julia Kivelä

サルオガセは、綺麗な空気である証拠

古い木に「ヒゲのコケ(beard mos)」と呼ばれるサルオガセが生えているのを見たら、空気が澄んでいる証拠です。ぜひ、そこでゆっくりと深呼吸をしてください。 サルオガセや他のコケ類は、特に二酸化硫黄のような大気汚染物質に敏感で、酸素が豊富な場所にしか生息しません驚くべきことに、フィンランドには20種類以上のサルオガセが生息しています。サルオガセは、木の枝から毛の房のように垂れ下がる糸状の茎で見分けられます。

Credits: Pentti Sormunen / Vastavalo

美しい空気が清潔な食材をもたらしてくれる

フィンランドでは、綺麗な空気のおかげで、多くの野生のベリーやハーブを木から直接採って、そのまま食べることができます(有毒性には注意。わからない場合は地元の人に尋ねてください)こういった美味しい食材は、自然の中に育ち、汚染されていない土壌と綺麗な空気、新鮮な水分を吸収して育ちます。旬の料理を盛り付けるミシュランの星を獲得したシェフから、ブルーベリーを摘んで手を青く染めた子供たちまで、誰もがこの自然の食材の恩恵を受けることができます。観光で訪れる人は、自由にフォレジングをして、採集したものを食べることで、新鮮さを楽しめるでしょう。あるいは、旬の食材を使った心躍る料理を提供してくれるレストランに行くのも良いでしょう。

クレジット : Julia Kivelä / Lakeland Finland
クレジット: Ilona Savola

晴れた日には、ノルウェーとスウェーデンが見晴らせる

ラップランドの北極圏の丘の上にいるあなたを想像してみてください。何が見えますか?たとえば、Kilpisjärvi/キルピスヤルビ村のSalmivaara/サルミヴァラ丘原からは、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの3つの国の丘や山々を一度に見ることができます。空気はスモッグやその他の大気汚染がなく、澄んでいるので、乾燥した天気の日には最大50~70 km まで視界が及びます。フィンランドでハイキングをすると、苦労が吹き飛ぶような素晴らしい眺めが楽しめるはずです。

Credits: Harri Tarvainen

呼吸は、健康と幸せへの道

きれいで湿った空気は、気道に良い影響を与えてくれます。フィンランド語では新鮮な空気を吸うことを表す単語「happihypprely」があります。文字通り訳すと「酸素のジャンプ」となります。一方で、きれいな空気を吸うことは幸福にもつながってきました。中国と台湾の調査によると、大気汚染に反対するソーシャルメディアでのムードを追跡した結果、空気の質が良いと幸せ感が増大すると言われています。

クレジット: Emilia Hoisko

綺麗な空気が快適な睡眠をサポート

フィンランドでは、気温が氷点下の日でも、親は乳児や幼児を昼寝のために家の外に連れていきます。赤ちゃんの眠りが、質も時間の長さも向上するので、親にとっては嬉しいニュース。研究によると、乳児たちが体感していたように、二酸化炭素の濃度が低い、美しい空気の中で寝た後は気分が良くなると言われています。テントやイグルーなど、屋外で一晩を過ごし、自分の状態を確かめてみましょう。

クレジット: Samuel Taipale

空気が最も綺麗な場所を訪れよう

N67°58.400' E24°06.939' が世界で最も綺麗な空気がある、正確な地点の位置データです。世界保健機関(WHO)が提供したデータによれば、世界で最もクリーンな空気はラップランドのPallas/パラスで測定されています。そこには Sammaltunturi 測定ステーションがあり、世界で最も少ない数の大気汚染物質を記録しています。都市の中では、 Oulu/オウルが最も空気が綺麗とされています。

私たちは、1日に1万リットル以上の空気を吸う

平均すると、成人は1日あたり11,000リットルの空気を吸います。つまり、フィンランドで1週間過ごした場合、77,000 リットルを呼吸することになります。肺いっぱいに美しい空気を吸うことは、まさに最高のお土産になるでしょう!

クレジット : Julia Kivelä
クレジット: Kai Kuusisto

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