フィンランドのサウナでするべきこと・してはならないこと
サウナは、フィンランドらしさそのもの。多くのフィンランド人が、サウナなくしてフィンランドの文化を語れないと考えています。その一方で、彼らは、観光者の中には、熱くなった部屋に裸で入るサウナの様式自体に抵抗や不安を感じる人もいるのでは?とも考えています。そこで、以下アドバイスをまとめてみました。もう心配はありません。
クレジット: Harri Tarvainen
サウナは、フィンランドらしさそのもの。多くのフィンランド人が、サウナなくしてフィンランドの文化を語れないと考えています。その一方で、彼らは、観光者の中には、熱くなった部屋に裸で入るサウナの様式自体に抵抗や不安を感じる人もいるのでは?とも考えています。そこで、以下アドバイスをまとめてみました。もう心配はありません。
サウナは誰にも効果があります。ストレスを軽減する他、多くの健康上の効果があることが証明されています。ただし、新生児や(傷口が治っていない、心臓の問題があるといった)健康上の問題を抱えている人はサウナの利用を控える必要があります。そのような場合を除き、サウナは誰にでも心配なく楽しめるものであり、本場のフィンランドに来たからには訪れたい体験です。
いいえ。フィンランドのサウナは、性行為と無関係です。また、フィンランドの人々にそのような行為を持ちかけることも好ましくありません。サウナは身体と精神を浄化する場所。サウナでは、教会にいる時のように振舞うべきだと多くの人々が考えています。これはリラックスしてはいけないということではなく、一息ついて、気を楽にしましょうということなのです。
サウナに招かれることは、光栄なことです。断る理由があるとしたら、それが十分な説得力を持つことを祈ります!サウナに入浴することは、人々が絆を深めるプロセスに似ています。裸になっているということは、色々な意味で、何も隠してないということだからです。フィンランドでは、「大事なことは会議ではなくサウナで決まる」と言われるほどです。
カラフルなライト、アロマあふれるフレグランス、リラックス音楽などは、フィンランドのサウナでは見られません。本物のフィンランドサウナでは、薄暗い照明があり、音楽もなく、新鮮な樺の木や天然のタールの香りを除いて匂いもありません。
はい、フィンランドの人々は、見知らぬ人がいても、裸でサウナに入ります。心配はご無用。人の裸を見慣れているフィンランド人にとっては、裸だからといって特別興味がありません。裸なのはごく自然なことで、素のままの姿は恥ずかしいことではありません。しかし、どうしても恥ずかしい場合は、水着やタオルを着用しても、フィンランドの人々は理解してくれます。
場合によります。グループのときは、男女別々になることが多いのですが、家族は一緒に入ります。男女混合のグループがサウナに行くのであれば、誰と誰が一緒に行くことになるのかを尋ねたり、話し合ったりするのは自然な流れです。
「ヴァスタ(vasta)」または「ヴィフタ(vihta)」と呼ばれるものです(名前は地域によって違います)。サウナの中では、この新鮮な樺の小枝の束を使って、体をやさしくたたきます。風変わりに思えるかもしれませんが、実際に美肌効果があって、たたいた後は肌がツルツルになったのが分かります。
熱くなったサウナストーンに水をかけることは「ロウリュ(löyly)」と言います。ストーンに水をかける頻度については、ルールはありません。スチームが欲しいと思ったら、いつでも水をかけてください。ただし、周りにいる人に配慮すること。ロウリュは、皆にとって良いものでなければいけません。
はい。サウナでは大量の汗をかきますので、必ずたっぷり水分を補給してください。喉の渇きを癒すには水が一番いいですが、ビール、シードル、ソフトドリンクも広く楽しまれています。お腹がすいたら、ソーセージを火で焼くか、アルミホイルに包んでストーブの上に置いて料理してください。これも大事なサウナの体験です。
5~10分間、または湖につかって体を冷やしながら何時間も入っていることができます。サウナにはルールがありません。入浴法は、時と場合によって変わります。最も重要なのは、リラックスして周りの人々と交流したり、ドリンクを飲んだりして、身も心も浄化されたような感覚をを楽しむことです。