ヘルシンキ市街地で必見の建築ベスト3をご紹介します。
ヘルシンキは、古いものや新しいものを問わず機能的でミニマルな北欧建築を求めるデザイン愛好家にとって、世界的に有名な都市です。
この街には建築物の見どころがたくさんあり、象徴的な建物の多くが隣接しているため、徒歩での観光がしやすくなっています。
クレジット: Tuomas Uusiheimo
ヘルシンキは、古いものや新しいものを問わず機能的でミニマルな北欧建築を求めるデザイン愛好家にとって、世界的に有名な都市です。
この街には建築物の見どころがたくさんあり、象徴的な建物の多くが隣接しているため、徒歩での観光がしやすくなっています。
トーロラハティ地区には、ヘルシンキを象徴する建築物が数多く残っています。
フィンランドの著名な建築家アルヴァ・アールトが設計したフィンランディア・ホール (1974年)は、ヘルシンキを代表するランドマークにもなっています。白い大理石で覆われたコンサート・会議棟は、細部に至るまで圧巻です。フィンランディア・ホールのすぐ隣には、フィンランドの民主主義を象徴する豪壮な古典様式の国会議事堂(1931年)があります。もっとアンダーグラウンドな建築(文字通り)をお探しの方は、 テンペリアウキオ岩窟教会(1969年)の近くに行ってみましょう。年間100万人近くが訪れるという地下の教会も見逃せません。
国会議事堂のすぐ近くには、フィンランド近代建築の象徴であるオウディ図書館(2018年)、ムジッキタロ コンサートホール(2011年)、キアズマ現代美術館 (1998年)などがあります。これらの建物は、設計者も完成時期も異なりますが、ガラスを多用したエレガントな構造でまとまりが感じられます。
トーロ湾の反対側へ少し歩くと、オリンピックスタジアム(1938年)に到達します。20世紀初頭の機能主義建築のファンにとって、 最近改修された世界で最も印象的なオリンピックスタジアムの一つであるこの建物は必見です。
元老院広場は、フィンランドの建築史においても重要なエリアです。
新古典主義建築の傑作、象徴的な元老院広場は、カール・ルドヴィク・エンゲル(1778~1840年)設計の4つの建物、ヘルシンキの象徴とも言えるヘルシンキ大聖堂 (1852年)、政府官舎(1822年)、ヘルシンキ大学の本館(1832年)、フィンランド国立図書館(1840年)に囲まれています。近くには西ヨーロッパ最大のオースドックス派の教会ウスペンスキー大聖堂 (1868年) もあります。
建築を堪能した後は、元老院広場に面した トリコルッテリ の路地にあるカフェやレストランで、お食事やドリンクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ヘルシンキの中心部では、神話上の有名な石の巨人が、中央駅 (1919年)の正面ドアを見張っています。エリエル・サーリネンによって設計されたこの象徴的な駅は、フィンランドのナショナル・ロマン主義を現代風にアレンジしたものです。 スカンディック・グランド・セントラル ホテルに宿泊すると、内部を詳しく見学できるDIY建築ツアーにご参加いただけます。
駅の向かいにあるネオルネサンス様式のアテネウム美術館 (1887年)は、フィンランドの国立ギャラリーの一部で、2万点以上の国宝を所蔵するフィンランド美術の殿堂です。
建築ツアーの締めくくりは、中央駅すぐ近くの ラシパラツィ(1936年)団地内にある新しいアモス・レックス美術館 (2018年)を必ず訪れましょう。ガラスの宮殿「ラシパラッチ」も、フィンランドの機能的デザインのもう一つの象徴です。ラシパラチ広場にある有名な柱状の天窓の下にあるアモス・レックスでは、さまざまな現代美術の展示会が開催されています。
静かな時間を過ごしたい方は、ラシパラツィからすぐそばにある巣のような木造建築の カンピ静寂の礼拝堂(2012年)が必見です。無宗派の礼拝堂は誰でも利用でき、自然光が柔らかく差し込む内部は、静かなひとときを過ごすのに最適です。