フィンランドの春の壮大な写真

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黄昏時のオウルのナッリカリ・ビーチにいる人々。

クレジット: @casavetus

冬よ、さようなら。春よ、こんにちは!

霜に覆われた長い冬の暗闇に耐えた後に到来するは、フィンランドで最も待ち望まれる季節のひとつです。冬眠から目覚めた自然が、目も眩むような色彩、音、匂いをゆっくりと大気中に放ちます。短い期間ですが、この季節は心躍るような変化に満ちています。

雪や氷が溶けていくにつれ、植物や動物、そして人々が冬の憂鬱を振り払って息を吹き返すかのように、毎日新たな変化を見せます。とはいえ、用心に越したことはありません。フィンランドでは悪名高いタカタルビ(予期せぬ寒波)が、意外な形で現れることがあるからです。しかし、恐れる必要はありません。日が長くなり、暖かくなり、待望のがもうすぐそこまで来ています。

この記事では、オンライン・コミュニティによって撮影された見事な写真の数々を通して、フィンランドの春の美しさを堪能していただけます。どうぞお楽しみください!

フィンランドでは春の訪れが待ち望まれています。春には、凍てついた大地が徐々に解け、息をのむような絶景が国中に広がります。夕日が空を綿菓子のような色に染め、春の夜はとくに幻想的な雰囲気になります。
クレジット: @tarjamarjut

コントラストの鮮やかな季節を満喫する

フィンランドの春は、例年3月下旬に始まり、5月まで続きます。ただし、フィンランドは南北に1,160キロメートル以上もあるため、この時期は地域によって気候が大きく異なります。

フィンランドのラップランドでは、4月と5月の気候は、まだかなり肌寒く、摂氏0度を下回ることもよくあります。多くのスキーリゾートではまだゲレンデを滑ることができ、雪に覆われた真っ白に輝くゲレンデを楽しむことができます。運がよければ、シーズン終了前に、幻想的なオーロラの最後の光を垣間見ることができるかもしれません。

南方、とくに海岸や群島ヘルシンキ地方では、通常、気候はもう少し早く暖かくなります。3月から5月にかけて、気温は0度から10度の間を上下し、ときには20度近くまで上昇することもあります。雪や氷が徐々に解けるにつれ、木々が芽吹き、花々が咲き始め、風景に色彩が戻ってきます。

フィンランド人は、日が長くなり暖かい風が吹く春の到来を心待ちにしていますが、地域によってはまだ冬の寒さを引きずっています。とはいえ、この時期ならではの魅力もあります。とくに雪と氷の欠片の上で眩しい太陽が煌めく瞬間です。
クレジット: Niko Harju, @nisbbo

渡り鳥のバードウォッチング体験

フィンランドでは春に何十万羽もの鳥たちが北極圏へと戻っていきます。春は、とくに鳥の愛好家や写真家にとって魅力的な季節です。見られる鳥の種類は、国内の場所や時期によって異なります。フィンランドには現在、ヨーロッパの他の地域ではなかなか見られない鳥類を含め、約490種の鳥類が生息していると推定されています。

鳥の観察や写真撮影に最適な場所のひとつが、フィンランドにある 41の国立公園で手つかずの自然環境や風景が広がっています。ただし、バードウォッチングの際は鳥や巣から距離を置き、 渡りの時期や巣作りの時期には公園内の立ち入りが制限される可能性のある場所には近づかないようにしましょう。

自然写真家のユッカ・リシッコは、忍耐の末に、技術を駆使して、華やかな春の風景の中で飛び立つ瞬間のアオガラを完璧なタイミングで捉えました。
クレジット: Jukka Risikko, @jukkarisikko

活動し始めた野生動物を観察する

気温が上昇し、植物が生い茂り始めると、フィンランドの野生動物たちも活動を開始します。冬眠から目覚める動物もいれば、繁殖期を迎える動物もいます。多様な動物が生息するフィンランドでは、春こそ動物を観察する絶好の機会です。世界でも珍しいアザラシを見たい、 雄大なフィンランドの国鳥を観察したい、ガイド付きツアーでフィンランドに生息する1,500頭のクマの印象的な姿を撮影したいなど、フィンランドには野生動物の愛好家にとって無限の可能性があります。

フィンランドでは春に野生動物が活動を始めると、交配や繁殖のシーズンが訪れ、ふわふわの毛皮をまとった子ギツネのように、愛らしい動物の赤ちゃんが誕生します。
クレジット: Riku Norakari, @rikunorakari

春の到来を祝福するさまざまなアクティビティ

フィンランドの森や自然保護区で自然や野生動物に親しむだけでなく、春のフィンランドでは、天候に左右されることなく季節の本質を満喫できるさまざまなアクティビティがあります。

フィンランドに点在する最新のサウナ博物館を訪れ、タカタルビの不意打ちから逃れて快適に過ごせる隠れ家を見つけましょう。一方、ハイキングサイクリングカヤックなどアウトドアのアクティビティを通じて、春の陽光に輝く美しい風景を楽しむことができます。ヘルシンキトゥルクのような都市で咲き誇る桜や、国中に咲き乱れる色鮮やかなシャクナゲなど、大自然の春の目覚めを体験してみましょう。そして、ヴァップのように、春の到来と夏の予感を祝福するフィンランドのお祭りに参加しないわけにはいきません。

フィンランドに春が訪れ、日が長くなると、地元の人々は太陽の光を存分に浴び始めます。オウル出身のヨハンナは、暖かい春の夕べを堪能することにしました。天気予報によると夕焼けが見られる保証はなかったものの、自転車に飛び乗り、水たまりをすり抜けて、ナッリカリ・ビーチに向かうことにしました。そこで思いがけず、黄金に輝く夕日を見ることができました。
クレジット: @casavetus

サステナブルな春の活動

さまざまなアクティビティを通してフィンランドの春の雰囲気を体験してみませんか?Visit Finlandが厳選したサステナブルな春のアクティビティを試して、この季節ならではの魔法を最前席で楽しんでください。

A Pine Grosbeak on a branch.
Inari

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