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春に楽しめる最高のこと

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Tähtitorninmäki, Helsinki in Spring

クレジット: Jussi Hellstén

フィンランドと言えば冬の旅先と思われる一方で、活気あふれる北欧の素敵な国は、春も美しいアドベンチャーでいっぱいです。

フィンランドの春は伝統的に3月に始まり、5月中旬から下旬まで続きます。雪が解け、自然が再び目を覚ますと、暖かくなって美しい花が咲き誇ります。長い冬の後は、人々も活発に活動するようになり、イースターやVappu(ヴァップ、5月1日)などのイベントでこれからやってくる季節をお祝いします。

フィンランドで3月から5月までに楽しめる最高のことをリストアップしました。このリストを参考にして春の魅力を体験しましょう。

春の太陽を浴びながらゲレンデを楽しむ

多くのスキーリゾートは営業を続け、クロスカントリースキーのコースも最高のコンディションです。フィンランドの春スキーシーズンの特徴として興味深いのは、素晴らしいパーティーです。スキーブーツを脱いですぐに踊りたいなら、湖水地方東部にあるTahko(タフコ)に行きましょう。Ruka(ルカ)とLevi(レヴィ)のスキーリゾートは、メーデーのなんとも楽しいパーティーで知られていますが、Pyhä(ピュハ)のように比較的静かな場所でもお祝いムードが楽しめます。場所を問わず、春の日差しを浴びながらのアプレスキー(スキーの後)は、必須です。

クロスカントリースキーは春に人気のアクティビティです。Ladulle.fi では、国内各地のコースの最新情報を提供しています。
クレジット : Mikko Huotari
ラップランドのスキーシーズンは11月から4月までです。春はスキーが楽しめる時間が長く、夕日が魅力的です。
クレジット: Harri Lindfors

ハイキングをしながら自然が生き生きとしてくる様子を観察する

3月下旬になるとたいていフィンランド南部で春の兆しが現れます。暖かくなってくるこの季節がどんなに素敵なものかは、どれだけ大げさに言っても言い過ぎではありません。雪が解け始めると、森が生き生きとして、多くの場所で自然散策やハイキング、フィンランド人が大好きな森林浴が楽しめます。ヘルシンキでは、人々が心待ちにしている春の兆し、Roihuvuori(ロイフヴオリ)の桜が開花します。ここの桜は見逃せません。

ロイフヴオリの桜は日本からインスピレーションを得た庭園の一部で、毎年5月に花が咲きます。

双眼鏡を持ってバードウォッチングに

鳥のさえずりは自然が再び目を覚ましたということを告げます。毎春、南の国で長い冬を過ごした約250種の鳥がフィンランドに戻ってきます。バードウォッチングに興味があるなら、Kuusamo(クーサモ)とその広大な針葉樹の森がフィンランドで最高の場所の一つです。また、沿岸と群島地域ではバルト海に近い沿岸地域でよく観察されるチドリ目を見ることができ、熱狂的なバードウォッチャーも満足できます。ヘルシンキ地域でもVanhankaupunginlahti(ヴァンハカウプンキ湾)やViikki(ヴィーッキ)、Lauttasaari(ラウッタサーリ)、Espoo(エスポー)のLaajalahti(ラーヤラハティ)など公共交通機関を利用して簡単に行ける場所で十二分にバードウォッチングができます。バードウォッチングについて詳しくは、Nationalparks.fi をご覧ください。

アカオカケスは怖いもの知らずで、 人が手に持っているサンドイッチをつまみに来ることもあります!
クレジット: André Alexander Baumann

オーロラを見る

春はオーロラを見るのに最高の季節の一つだということを知っていましたか? この素晴らしい現象が見られるシーズンが一番長いのはラップランドで、たいてい8月から4月までです。研究によれば、空が澄んでいれば2夜に一度、つまり1年に200夜はオーロラを見ることができます。オーロラを見る確率を上げるために、オーロラガイドを利用したりツアーに参加したりしてみましょう。特製のガラス張りのコテージに宿泊することもできます。オーロラの下での宿泊について詳しくはこちらでお読みください。

フィンランドは、オーロラを見るのに、そしてオーロラの下で眠りにつくのに世界で最高の場所です。
クレジット: Mika Vahtera

沿岸と群島でやすらぎと静寂を

気温が上がると世界最大の群島の島々は活気に満ちます。しかし、住んでいる人は少なく、訪れる人もあまりいません!この地域の春はまだあまり知られていない素晴らし季節で、あえて訪れるなら本物のやすらぎと静寂を感じることができます。耳寄りな情報と言えば? Oulu(オウル)に近いHailuoto(ハイルオト)島、Turku (トゥルク)群島の(ウト)、Åland(オーランド)諸島やInkoo(インコー)に近い島Barösund(バロスンド)などにも1年中利用できる宿泊施設があります。起伏に富んだ美しい沿岸地域の特別な場所に泊まってみたいなら、ヘルシンキから車で1時間、環境保護に配慮して建てられた群島の真ん中にある高級ホテルBarö(バロ)があります。

Marjaniemi(マルヤニエミ)灯台は、Hailuoto(ハイルオト)島でもっとも有名な場所です。
クレジット : Mariia Kauppi
Baröの客室は、フィンランドの最新木造建築の素晴らしい例です。

博物館やギャラリーに行く

とりわけ春は天気が変わりやすいものです。しかし、天気が悪くても、心配は要りません。世界的に有名な博物館からユニークな地元のギャラリーまで、フィンランドには天気が悪くても楽しめることがたくさんあります。ヘルシンキでは、Ateneum(アテネウム)美術館、Amos Rex(アモス・レックス)、デザイン博物館Didrichsen(ディドリクセン)美術館をお見逃しなく。湖水地方に滞在するならMänttä(マンッタ)近郊のSerlachius(セーラキウス)ミュージアムは必見です。建築好きなら、Jyväskylä(ユヴァスキュラ)のSäynätsalo(セイナッツァロ)の村役場やPori(ポリ)のVilla Mairea(マイレア邸)など、アルヴァ・アアルトの特徴ある建物のガイド付きツアーに参加してみましょう。
 

Didrichsen(ディドリクセン)美術館はヘルシンキ西部のKuusisaari(クーシサーリ)島の海辺にあります。この美術館の建物はViljo Revell(ヴィルヨ・レヴェル)が設計したものです。
クレジット: Didrichsen Art Museum

(もちろん)サウナに行こう!

旅疲れしたら? 魅力ある地元のサウナSompasauna(ソンパサウナ)からスタイリッシュでガラス張りのレストランと美しい群島の風景を見渡す大きなデッキのある素敵なLöyly(ロウリュ)まで、ヘルシンキにはリラックスして元気を取り戻すことができる様々なサウナがあります。せっかくの機会、世界で一番幸せな人たちと一緒に春の日差しを浴びながらおいしいドリンクやサーモンスープを楽しみませんか? ヘルシンキ地域で外せない公共サウナについて詳しくはこちらでお読みください。
 

Löyly(ロウリュ)のテラスはサウナの後で外気浴するのに最高です。バルト海の水に浸かることもできます!
クレジット : Harri Tarvainen
Löyly(ロウリュ)のレストランで一番有名な料理はフィンランドのライ麦パンとバターを添えた昔ながらのサーモンスープです。
クレジット: Julia Kivelä

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