アトラクション
フォルッサ博物館の常設展「カラフルなテキスタイルの街」では、フォルッサがテキスタイルの街として発展する過程を、様々な逸話を交えてお伝えしています。
1800年代中期、フォルッサという町はまだなく、農村と森の広がるのどかな場所でした。フォルッサの物語は、スウェーデンから来たワーレンという男性が工場を創設して、フォルッサと名付けたところから始まります。展示では「コットン・エンジェル」と呼ばれた女性工員たちの生活や、町を流れる川が青や緑や赤に染まった時のこと、最新技術のプリント機が導入されて何キロメートルもの布がプリントされたときのことなど、テキスタイルの街ならではの、様々なテキスタイル関係の逸話を交えて、昔の工場の生活をお伝えしています。また、古い美しい木造建築を取り壊してマンション建設が始まった時のことなど、町としての発展の段階も紹介しながら、皆さんをタイムトラベルにお連れします。
フォルッサ博物館は、1800年代中期にフォルッサが最初に始まったケハラーモエリアの中心にあります。ケハラーモは紡績工場のことで、エリアでは1980年まで大きな紡績工場が作動していました。現在ケハラーモエリアは、町の文化と教育とアクティビティの中心地となっています。
フォルッサ博物館の建物は、元は綿貯蔵庫で、1847年築の3階建て煉瓦造りでした。外観を残したままリノベーションが行われて博物館になっており、2階と3階が博物館、1階にはギャラリーがあります。
フォルッサのテキスタイル工場について:
工場は、1847年、スウェーデンから来た染織師であるワーレンが、クハランコスキ急流横に紡績工場を創設して始まりました。その後、機織工場、糸染色工場などを次々に増設し、さらに1861年にはフィンランド初のプリントテキスタイル工場を建設しました。1934年には、フィンランドのテキスタイルブランドフィンレイソンと合併。戦後まもない1951年には、フィンレイソンのデザインアトリエがフォルッサに設立され、後2009年にテキスタイルプリント工場が閉鎖されるまでの約60年間、フォルッサでデザインしてプリントしたフィンレイソンのテキスタイルが、国内外の家庭のインテリアや寝室を飾ることになりました。
現在工場は全て閉鎖していますが、大きなレンガ造りの工場建築が多く残っており「テキスタイルの街」の息吹を感じていただけます。
フォルッサ博物館管轄下で作動するミュージアム「クオシケスクス」は博物館横にありますが、これはテキスタイルプリントデザイン専門のスポットです。博物館にお越しの際は、ぜひ「クオシケスクス」にもお寄りください。また、フォルッサのケハラーモエリアもご一覧ください。