フィンランディア ホール

フィンランディア ホールは、フィンランドの世界的な建築家アルヴァ・アアルトの代表作です。1962 年に設計され、1967 年から 1971 年にかけて建設されました。1973 年から 1975 年にかけて、最初の増築であるコングレス棟が建設されました。2011 年、二度目の増築である「ベランダ」が華々しくオープンしました。

フィンランディア ホールには、アルヴァ・アアルトが生涯をかけて追求したモニュメント建築のアイデアが数多く用いられています。実用的な機能とそれに伴う構造的な解決策のみによって形が決定される建物を意味する言葉であるとすれば、それは機能的創造物とは言えません。 それに対して、フィンランディア ホールは、キュービズム的なフォルムが装飾的にデザインされ、多面的な全体を構成しています。しかし、どれも純粋に装飾的な要素ではなく、アアルトは常に自分の造形に実用的な理由を求めるという点で機能主義に忠実でした。フィンランディア ホールでは、すべてのディテールが極限まで追求されています。照明器具、家具、パネル、床材はすべて、アルヴァ・アアルトの建築家としての長いキャリアから生み出された特別な設計です。アアルトは、黒花崗岩と対比される外観と、内装の両方に白大理石を使用しました。すべての素材と色彩は、気を散らすような表面的なものは一切なく、自然のままの控えめな方法で語られています。

フィンランディア ホールは、フィンランドで最も国際的に知られた会議、コンサート、イベントハウスで、年間 800 回以上のイベントが開催されています。フィンランディア ホールはヘルシンキの中心部に位置し、トーロ湾と公園に隣接しています。小規模な企業イベント、盛大なパーティー、世界的な展示会、大スターのコンサート、国際会議などに利用できるユニークなミーティング・宴会施設をご提供しています。また、フィンランディア ホールは、フィンランドで最も有名な建築物として、毎年数百人の建築家が訪れる重要な観光地であり、建築の名所でもあります。フィンランディア ホールは、フィンランドのアルヴァ・アアルト街道の一部で、フィンランド政府がユネスコの遺産に提案しているアアルトの建築物群に属しています。