サイマー地域の名物料理

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テルッティ・マナーハウスの美しい外観と内装。

クレジット: Tertti Manor

風光明媚な湖水地方の中心には13,000以上の島々が浮かぶフィンランド最大の湖、サイマー湖があります。この夏、ここは好奇心ゆたかな美食家が集う楽園になります。サイマーは人気のサマーコテージやガラス張りの木造家屋で有名ですが、斬新な食体験の数々には目を奪われることでしょう。2024年ヨーロッパ・ガストロノミー地域賞を受賞したサイマーには、5つ星のディナーやミュージアム・レストランから、一風変わった底引網漁クルーズまで、多彩なオプションが用意されています。

この夏に注目のサイマー地域で、美食体験や知られざる魅力を発見してみませんか。

1. 森の中のポップアップレストランでミシュランの星付きディナー

ヘルシンキを拠点にするミシュランの星付きレストラン、フィンイェーヴェル(Finnjävel)が、9月に期間限定でサイマー地域にオープンします。ミッケリの町から車で1時間弱のところにあるサハンラハティ・リゾート(Sahanlahti Resort)の素敵な空間で、4日間にわたってフィンイェーヴェル流にアレンジされたフィンランドの美食を堪能できます。フィンイェーヴェルとサハンラハティ・リゾートの共同メニューは、2024年9月11日から14日まで、レストラン・コスキヴァハティ(Restaurant Koskivahti)で提供されます。

クレジット : Pasi Kuronen, Finnjävel Salonki
クレジット: Sahanlahti Resort

2. サイマー湖畔で味わうフィンランド最高のコーヒー

フィンランド人はコーヒーが大好きで、世界でもトップクラスの消費量を誇っています。サイマー湖畔のレンガ造りの古民家を改装した、カフェ・サタマティー6(café Satamatie 6)。ここでは、趣のある雰囲気の中で、淹れたてのコーヒーをさまざまなスイーツや軽食と共に楽しむことができます。このカフェは地元ブランドのブティックも併設しており、職人技が光るクラフトビール、ワイン、モクテル、カクテル、週末のブランチなど、品揃えが充実しています。ラッペーンランタにあるレーマス・ロースタリー(Lehmus Roastery)は、フィンランドの最高級ロースタリーとして評判です。ベスト・ロースタリーに3回選出され、2020年にはベスト・カフェの称号を授与されました。

クレジット: Satamatie 6

3. 築160年の古民家で味わう上質な料理

ラッペーンランタの町の中心部にあるレストラン・ウォルコフ(Restaurant Wolkoff)では、古民家が醸し出す温かい雰囲気の中で上質な料理を提供しています。1998年創業のウォルコフは、160年以上前に建てられた黄色い木造家屋の中にあります。これはラッペーンランタで最も古い建物のひとつです。夏の間は、人里離れたアトリウムで、街の喧騒から逃れて静かなひとときを過ごすことができます。レストランではランチとディナーを楽しむことができ、夜には特別メニューが提供されることもあります。

クレジット : Satu Touru
クレジット: Satu Touru

4. ヘルシンキ発バスでめぐる美食の旅

ヘルシンキを出発して、風光明媚なサイマー湖畔を目指します。ミッケリの町では、カフェレストラン・ラウハ(Café Restaurant Rauha)で美味しいランチを堪能。 そこからプーマラへと移動し、さらに美しいサイマー湖畔にあるサハンラハティ・リゾート、または雄大な自然の中にたたずむピフラス・リゾート(PihlasResort)のいずれかで夕食と宿泊をお楽しみいただけます。 2日目は、ピフラス・リゾートで昼食をとった後、ティーハウス・オブ・ヴェフマイス(TeaHouse of Wehmais)と人気のテルッティ・マナーハウスを訪問します。詳細はVisit Mikkeliのサイトをご覧ください。予約もできます。

 

クレジット : TeaHouse of Wehmais
クレジット: Tertti Manor

5. 大人だけの隠れ家で5つ星ディナーのひととき

静謐な美しさに包まれたサイマー湖畔のレストラン・ソリタリー(Restaurant Solitary)は、2023年以来フィンランド有数のグルメスポットとして注目されています。料理長のレミ・トレムイユ氏が率いるレストランでは、地元の食材を生かしながらも意外な組み合わせで独創的な風味を生み出し、料理の芸術性を高めています。ソリタリーでは、クル・リゾート(Kuru Resort)の落ち着いた雰囲気の中で特別な食体験を提供しています。慌ただしい日常から離れ、森閑とした空間で癒しのひとときをお過ごしください。ここは昨年、Visit Finlandが開催した「幸せのマスタークラス(Masterclass of Happiness)コース」の会場にもなりました。

クレジット: Julia Kivelä

6. モトコクチマス底引き網漁クルーズと鮮魚ディナー

モトコクチマスはフィンランドの湖で獲れる淡水魚です。世界の珍味として、サイマー地域のレストランやイベントで広く楽しまれている人気グルメです。モトコクチマス漁を目の前で見ることは、通常なかなかできません。クルーズでは、プロの漁師がサイマー湖の広大な水域で底引き網漁を行うかたわら、その漁船に乗船するという絶好の機会を提供しています。

クルーズの現地ガイドであるアルト氏は、サイマーの漁業文化や複雑な底引き網漁の仕組みなど興味深い話題で乗客を楽しませてくれます。底引き網漁を見学しながら、サイマーの豊かな自然環境や、絶滅危惧種サイマーワモンアザラシの好物であるモトコクチマスについて学ぶことができます。アルト氏は、アコーディオンの演奏やモトコクチマスを主題にしたワルツでもてなし、クルーズの間中、数々のエンターテインメントで快適な体験を提供してくれます。この手つかずの自然が残る地域では、珍しいサイマーワモンアザラシを目撃できる可能性があります。

クレジット: Julia Kivelä, aitojamakuja.fi

7. カレリア料理と民族楽器カンテレの生演奏

カレリア料理を味わうなら、イロマンツィ近くの丘の上にあるレストラン・パルッペインピルッティ(Restaurant Parppeinpirtti)がお勧めです。観光施設パルッペインヴァーラ・バルディック・ビレッジ(Parppeinvaara Bardic Village)の中にあり、本場のカレリア料理を楽しむことができます。ここでは展示物や歴史ある建物を通じて、伝統的な詩の歌唱、カレリア料理、美しいイロマンツィの自然を身近に感じられます。現地スタッフがお客様を温かくお迎えし、カレリア料理のご馳走でおもてなしします。カレリア地方の伝統精神が息づく、文化の薫り高い空間に、民族楽器カンテレの美しいメロディーが鳴り響き、忘れられない食体験を演出しています。

8. 森林博物館のレストラン「ルスト(Lusto)」でのグルメランチ

ミュージアム・レストラン「ルスト」は、東フィンランドの美しい尾根(氷河に削られた地形)と湖が印象的なプンカハルジュの絶景ドライブルート沿いにあり、絶品グルメで食通をうならせています。ここではランチ、カフェ、ディナー、特別イベントなどに、さまざまな美食メニューを提供しています。ワインリストには、カーボンフットプリントの低い銘柄など、環境に配慮された逸品が厳選されています。また、レストランは地元の生産者や漁師のほか、若年層の夏季雇用を積極的に支援しています。食後は、フィンランド森林博物館「ルスト」を散策し、充実したひとときをお過ごしください。

クレジット: Jussi Silvennoinen

9. 伝統的なカレリア村の修道院メニュー

レストラン・ボンバ(Restaurant Bomba)は、ヌルメスのピエリネン湖畔にある伝統的なカレリア村に隣接し、本場のカレリア料理を現代風にアレンジした料理を提供しています。メニューには、村で収穫したカブ、庭で摘んだベリー類、ピエリネン湖で釣ったパイクパーチ(白身魚)、森で狩った鹿の肉など、地元の食材がふんだんに使われています。ヴァラモ修道院メニューは、近くの修道院で醸造された極上ベリーワインとペアリングされます。キクイモ、牛ヒレ肉、フィンランド産チーズなどとの相性が最高です。

10. カレリア料理とサウナ巡りを楽しむツアー

フィンランド式サウナの伝統を極めるために、本格的なサウナ巡りの旅に出かけませんか。この一味違うアドベンチャーでは、スモークサウナや河原サウナなど、5種類のサウナ体験をご用意しています。優しい蒸気を肌で感じるだけでなく、特別なサウナメニューやワークショップを楽しむこともできます。野生のキノコやベリー類など、地元の食材をたっぷり使ったフィンランド料理を深く味わってみましょう。ゲストハウス間の移動には車を利用する方法もありますが、道中の風景に溶け込む感覚を味わえる自転車の旅がお勧めです。

クレジット : Äksyt Ämmät
クレジット: Äksyt Ämmät & Puukarin pysäkki

宿泊場所

Rantasalmi

Kuru Resort | Lake Saimaa

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