フィスカルス村に到着すると、まるで別世界に足を踏み入れたような気分になります。長寿の大木に囲まれた歴史ある川沿いの建物では、芸術、デザイン、工芸が活発化しています。この村は、1600年代半ばに製鉄所として発達したのが始まりです。今では、自然との調和のもとに生活する工芸職人、起業家、芸術家の活気あふれたコミュニティがあります。
フィスカルス川は村の真ん中を流れており、この川に沿って歩くと村をうまく回ることができます。川沿いには、現地の才能ある人々のショールームOnoma/オノマがあります。木工作品、陶芸、ハンドバッグ、キャンドル、ジュエリーなど、この村で作られた手工芸品が所狭しと並んでいます。KWUM/カリン・ヴィドネース美術館も必見です。ここは、陶芸の美術館・ギャラリーで、木、木材、セラミックが組み合わされた、建築学的にも注目されている建物です。村の歴史や鉄工所に興味がある方には、Fiskarsin museo/フィスカルス博物館がおすすめです。
ティータイムには、Tap Room/タップルームに行ってみてください。このバーは、ライ麦ジュニパービールやスプルースシュートエールで有名なFiskarsin Panimo/フィスカルシン・パニモと、フィンランドのハーブを使った蒸留酒を造っているThe Ägras Distillery/アグラス・クラフト・ディスティラリーが共同で運営しています。「蛇口(tap)の部屋」という名前の通り、バーはこれらの醸造所のそばにあります。ソフトドリンク、コーヒー、紅茶を飲んだり、その日に焼いたケーキを食べるには、村人たちもよく訪れるCafé Bar Pesula/カフェバー・ペスラがおすすめです。
フィスカルスはサイクリングでも人気のスポットです。村を囲む森を突き抜けて続く 60km 以上のサイクリングコースがあります。自転車は、Fiskars Village Trail Center/フィスカルス村トレイルセンターや、Visit Raseborg/ヴィジット・ラーセボリのシティーバイク・レンタルでレンタルすることができます。週末を過ごすには、のどかな小川のそばにあるHotel Torby/ホテル トービーが利用できます。
フィスカルスへ行くには、ヘルシンキ中央駅からKarjaa/カーリヤー駅行きの電車に乗ります(所要55分)。駅からはバスか車に乗り、約20分で村に到着します。電気自動車を利用している、もしくは GoMore のようなレンタルサービスを利用する場合は、フィスカルスにある2箇所の充電スポットを利用できます。